神様は月曜日に世界を作り日曜日に世界を捨てた。それが15年前。人が生まれず死者が永遠の眠りにつかなくなった世界で、死者に安らぎを渡せる唯一の存在を墓守という。
主人公は小さな村の墓守を務める12歳の少女アイ。彼女は村人たちと穏やかに暮らしていたがある日人喰い玩具の少年により村は滅ぼされ少女は自分の置かれた真実を知る。
主人公は父母をなくし村人の夫婦が親代わり、実母は主人公に実父は人喰い玩具と教えていたというが・・また主人公は実は本来の「墓守」ではないということも。穏やかな世界は終わり主人公が得ていた情報はほぼ偽りということらしく殺戮者である青年と本当の墓守がその謎をほどくところからはじまってるのかな。
ダークファンタジーというか末世の歪な状況と中世な世界観。独特の言い回しと謎だらけのはじまりながら主人公の無垢でむき出しの感情を出すキャラが印象的で気がつけば物語を追っていたというかんじ。
物語も気になりますが作品全体の雰囲気が好きなんですよね。ざっくりした線と寓話向けの絵柄でどのシーンでもさりげに表現力の高さが伺えるところがツボ。
作画:肋兵器 / 原作:入江君人 / キャラクター原案:茨乃
ドラゴンコミックスエイジ4巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ダークファンタジー / 好み度:★★★★☆