主人公は今年高校生になる弱気な気質の少年。それまでは祖父が開いていた道場で拳法を習っていたが結局１０年間試合に勝てなかった。そして祖父が倒れ、病床の彼は主人公にやりたいことをしろと告げる。その言葉を胸に主人公は幼いころからあこがれていた野球の世界へ入ることを決める。
主人公が通う学校の野球部は強豪というわけでもないが主人公と同時に実力を持つ生徒が入部、彼は甲子園を目指しており初心者で足手まといの主人公に入部をあきらめるよう促す。拒否する主人公に難題を押し付けるも、主人公は拳法で培われた身体の使い方でその難題をクリアする。
甲子園を目指すほどでない部が甲子園に向かうタイプの野球漫画。素人ながらそれ以前に行っていたことにより隠れた才能が芽生えるという掴みから、才能ある人材集めなど学校内での部の立ち位置や部の体裁を整えるところから始まる模様。
奇を衒ったものはなく王道な野球漫画の内容ですが、他のスポーツ漫画と比べ気負いせずに読めるという印象。物語においてのキャラの使い方がうまく薀蓄もわかりやすいからかな。あと部に対してのマイナス展開も現実味があるというか客観的に納得がいくものというのもあるか。
河野慶
ヤングジャンプコミックス全１４巻 / 集英社
ジャンル：青年・スポーツ / 好み度：★★★☆☆