絶対音感ならぬ絶対味覚を持ち、食しただけで料理の材料や調理法がわかる主人公が、その舌と的確なアドバイスで潰れかけの飲食店の再生を手助けするという内容。といっても主人公は本来一介の洋食屋で、父親の借金返済の方法としてアドバイザーをやっているという設定。
主人公がアドバイザーをやる経緯はいまいち説得力がないとも思えるが主題はそこではないのでスルー。店の再生過程は主人公の特性からほぼ料理からのアプローチのみ。1話完結形式で薀蓄寄りの構成、展開の幅は大きく売り物としての料理をテーマにした読み物としてはかなり楽しめる。絵柄のせいか演出のせいか人情ものな香りも。
画:倉田よしみ / 作:賀来聖
アクションコミックス全1巻 / 双葉社
ジャンル:グルメ・青年 / 好み度:★★★★☆