売れない新米落語家の青年が、師匠の付加価値をつけろという言葉とヤクザとの殴り合いから、自分の名を知らすためにボクシングの世界に入るという話。
同名小説のコミカライズ。落語家の現状と師匠と主人公のやりとりを皮切りに、主人公が街中でヤクザと喧嘩になる事件が発生。ぼこぼこにされたが事なきを得た主人公に師匠が言った言葉により主人公は、ヤクザと再戦する。そしてヤクザが主人公にボクシングを薦めたことと、なんでも良いから有名になって自分に付加価値をつけろという師匠の言葉から、主人公はボクシングジムの門をたたくという展開に。
師匠の饒舌っぷりといい、師匠に心酔しきっている主人公の描写といい、泥臭くも芯の入った芸の世界が描かれたタイトル。濃くも熱い展開ですが、展開スピードは速く、飽きる前に話が進むので楽しめました。
主人公の落語家の師匠のモデルは談志さんなのか著者なのか。談志さんぽいけども。
原作:立川談四楼 / 漫画:野部優美
ヤングチャンピオンコミックス全3巻 / 秋田書店
ジャンル:青年・業界・ドラマ / 好み度:★★★☆☆