ドライブ中道に迷った主人公の青年とその男友達は、ガス欠寸前で山の中の集落にたどり着く。村の住人であろう姉妹に助けられ、彼女たちの家にやっかいになることになるが、家人や村人には歓迎されていない様子。また最初に出会った姉妹のうちの幼い妹は存在しないといわれ困惑する２人だが。
不気味でいわくありげな村。オカルト関連に深い関心を持つものの自身は一度もオカルトな体験をしておらず渇望している状態だった主人公は興味をそそられ、一方友人は早く村を出たがっていた。しかしそうこうしているうちに友人が行方不明、主人公も理不尽な惨劇に巻き込まれていくという展開に。
閉鎖されたような田舎の集落を舞台にしたミステリサスペンスとしては王道な要素で組み上げられたタイトルのよう。艶美と恐怖と理不尽のバランスはソツがないので読みものとしては楽しめそうですが、横溝や江戸川並の禍々しさが堪能できるかどうかは未知数。
Cuvie
シリウスコミックス全３巻 / 講談社
ジャンル：青年・サスペンス / 好み度：★★★☆☆