就職浪人の瑞羽は、求人募集ながら取締役を募集という怪しさしかない求人を紹介される。既卒応の唯一ということもありとりあえず応募し、面接の連絡を受け件の会社に向かう。すると身なりのよいリーマンが現れ、奇妙な質疑応答の後、採用が決まる。瑞羽はいぶかしみながらも結局入社することになるが。
面接の質問てのが、付き合っている相手がいるか、SとMだとどちらかとか。で、業務内容は社が販売している大人のおもちゃの宣伝の看板となるというもので。えーとごめん、これらのエピソードの必要性が全然つかめませんでした。ネタバレしてしまうと面接したリーマンは主人公の親に恩があり主人公を見守っているうちに恋に発展、主人公が浪人したことから助けたという状況なんですが、だったら余計前半の質問やとっかかりのベクトルがずれてるとしか思えず。
後半のシチュエーションは萌えポイントではあったのですが、どうにも消化不良というか中途半端というか・・。キャラに感情移入できないんですよね。2人の間に入りひっかきまわす役柄のキャラもいますが、3人とも表情筋が大差ないというか、もうちょっとキャラづけを強調しても良かったんじゃなかろうかと。
同時収録の追われるうちが恋じゃない。はとっかかりは面白そうと思ったんだけどメリハリがなくてあまり楽しめず。
鹿谷サナエ
KARENコミックス全1巻 / 日本文芸社
ジャンル:ボーイズラブ / 好み度:★★☆☆☆