カフェショップの店員の青年と吸血鬼の青年の耽美な日常的BL。
人間と吸血鬼カップルの話。人間×吸血鬼、か。はじめは逆だったけど。吸血鬼の誘淫作用でなし崩しに体を重ねた後、吸血鬼の青年が人間の青年に傾倒し人間の青年がほだされて、という流れ。
著者いわく吸血鬼と人間カップルの日常ものらしいですが、吸血鬼という設定を活かすためかエピソードはなかなかに殺伐としているというか穏やかじゃないというか。
2人の間に、吸血鬼青年の親たる存在や因縁のある吸血鬼など間男的な立ち位置のキャラが乱入するってのはいいとして、彼らが絡むと人間の青年が完全に蚊帳の外になっちゃうのもなあ。吸血鬼は人間とは感性が違うということを描写しているとしたらある意味秀逸なんだろうけど萌えるかどうかは別の話で。
日常と強調するなら、設定は不穏でももうちょいコミカルに仕上げていればはまったかなあとは思う。1話あたりのページ数が少ないためかどうも唐突な展開なのもね・・。
吸血鬼ものは傾向として好みの部類なんだけど感性が合わなかったということで。まあ個人的に著者の作品は面白いと感じる落差激しいんですけどね。
霜月かいり
花音コミックスCitaCitaシリーズ全1巻 / 芳文社
ジャンル:ボーイズラブ / 好み度:★★☆☆☆