体験エッセイ・レクチャー漫画5件 

貧乏セレブ (UNPOCO ESSAY COMICS)
橋本 正枝
庶民には縁の薄いショーとかパーティーとか、いわゆるセレブ的な集まりに参加した体験談を描いたエッセイもの。パーティなどに参加している世界のお金持ち・有名・著名人と錚々たる人々をはじめ実際テレビの特集くらいでしか知らない世界が堪能できる。著者自身は庶民?な貯蓄の人だが、友人・知人がセレブで、連れて行ってもらうということらしい。著者本人も言っているがちゃっかり体質らしくうらやましい限り。それだけ連れて行った甲斐があるほどに存分に楽しんだり一緒にいて楽しくなる人なのだろう。最後の頁に「お世話になった方々」が出るが、同業系では絵柄が似た人たちが繋がっているものなのだなと感じた。特に表紙の絵がいのまた某に絵が似ているなあと思ったら著者をセレブなところに連れていくイラストレーターの人がいのまた某さんだった。

お母さんという女 (知恵の森文庫)
益田 ミリ
文庫版。30代くらいの著者から見た母親の癖とか行動を描いたエッセイ。4コマ漫画と文章が交互の構成。著者からというか母親より若い世代だとずれてるなあと思う感性や言動も多々あるのだろうが、それを否定せず分析・好ましい感想を述べているあたり愛情が感じられる。ああ、あるあるあると共感するとともに、こういう解釈もあるのかと思うことしばし。関西出身のようでそのあたりにも親近感がわくのかも。

おひとりさま1年生 (Earth star books)
葉石かおり 高橋カオリ
監修つきのレクチャー漫画。おひとりさまというと妙齢の独身女性の意味あいが強いが、本来の定義は、パートナーがいる人もシングルも含めて一人(というか自分自身)のライフスタイルを十二分に楽しむ人ということらしい。そんな本来の意味でのおひとりさまを堪能する方法をレクチャーする、というもの。一人焼肉とか寿司とか、自宅でのハイソな過ごし方とかいろいろ。二人以上でないと楽しめないとあきらめない、だらだらして人生を無駄遣いしないようにってのが根幹らしい。レクチャー系だからか、スパルタというかこうあるべき!ってノリが若干強いものの、一人の場合だとこういう楽しみ方もあるよという感じで読めばそれなりに面白い。★★★☆☆

ジャパニーズ・イングリッシュでいこう!
木内 麗子
日本人ならではなアピールがけっこうプラスに働くことがあるそうで。英語圏の人と話す際の留意点や、日本人ならではの会話パターンを活かした会話術をレクチャーする内容。ちょっとしたコツと簡単な英語の知識があれば話はけっこう弾むよ、ということ。

洋服を9枚に減らしてみた 服の賞味期限、見直し大作戦
青木光恵
40代の著者があふれる服を見直し整理していく中で、それまでの自分の生活の歴史を振り返ってみたりこれからのために生活を見直してみたりといった内容。きっちりとした服の整理・断捨離テクってわけじゃないのでゆるーく楽しめた。服の好みとか整理方法なんざ人それぞれだしね。ちなみに題名に偽りあり、9枚はさすがにできなかった模様。でも3ケタは処分されたよう。なにげに本文全フルカラー、の割に値段がちょいお安めなのはネームバリューゆえか。★★★☆☆