警察内に設立された、治安維持を目的としあらゆる武力行使を許された女性特殊部隊の物語。バイク漫画で有名な著者らしく、特殊部隊と白バイ隊を足したような、武力スペックを持ったライダー隊といったところか。メンバー5人はすべて女性で、実質行動するのは4人で、うち一人は頭脳労働担当の幼女。絵柄とかバイクとアクションをメインとした内容や破天荒で自由人で行動派という癖のある面々というキャラ設定もあいまって、いまどきの女子的な印象は薄いのですが。司令官的立ち位置の人物のおじさんもチャラさと中年の味があるキャラ・・かなあ。
ワイルド7の女性版みたいな内容といっていいのか。あれほど殺伐とした印象はないもののけっこうハードな内容かな。ガチガチのシリアスではなく適度にコミカルなノリをはさみ読みやすくはなっていますが。
警察系バイクアクションが根幹なんだろうけど頭脳担当の能力がちょっとオカルト系統の描写だしその他もろもろ、現在ではバイクだけでは受けないと見たのかけっこういろんな要素が詰まっているのも特徴か。
1巻目は主人公側組織の敵たる存在の示唆とメンバー各々の紹介を兼ねたエピソードが連なっているので本筋に入るのは2巻以降というかんじ。
山口かつみ
バーズコミックス全3巻 / 幻冬舎コミックス
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★☆☆