新米の議員秘書の青年を主人公とした政治漫画。
主人公は就職が決まらずフリーターとして働いていたものの震災もあり実家に帰ろうとしたところに、議員の秘書という仕事を紹介される。で、上役である議員は女性で、前の選挙では比例代表の下位なのに当選してしまったといういきさつなので今度の選挙では当選するかどうか微妙という。ちなみに主人公は覚えていないが小学生の時同級という設定。
限られた期間しか勤められない可能性が高い秘書の仕事だが主人公は無骨に懸命に滅私奉公的に行動する。それは狙ったものでなく天然というか素でありそれが功を奏することも。
一方、ライバルにあたる議員は元首相の二世でいわゆるサラブレッドだが、既存の政治ものに見られる私利私欲タイプではなく毅然とした目的というか理想がある人物というのが珍しい。闘争ではなく共闘という図式になっていく・・のかな?
ジャンルの他作品よりもいろんな意味で真っ直ぐな印象なのはレーベルの方向性なのか。エピソードや要素もふんだんに盛り込まれており読み応えはあります。
原作:鍋田吉郎 / 作画:高遠るい
ジャンプコミックスX全2巻 / 集英社
ジャンル:青年・業界・ドラマ / 好み度:★★★☆☆