科学・SF作品の大御所的立ち位置の著者による動物や昆虫の生態解説漫画。
いわゆる生き物の生態を主題としたタイトル。一話完結形式で、ある生き物に焦点を当て、話自体はその生き物の視点から描き第三者による解説を交えてという構成。対象は現存する動物や昆虫を含めた虫のみならず恐竜など絶滅した種も含められています。動物の話はたいてい交尾の話になるなあ。まああたりまえなんですが。
生態を淡々と語るだけでなく、理系な話の組み立てというか既存の知識に対しての仮説と視点をずらしての描写が巧み。砕けたノリに不明瞭な部分の問題提起とか理由付けとかがあるところが特徴であり見所かと。
漫画は事実を基にしているとはいえフィクションもあるからなのか動物学者さんによるきちんとした解説もあり。こちらもまた切り口が面白く読み応えのある内容。
岡崎二郎 / 解説:池田清彦
アフタヌーンKC全2巻 / 講談社
ジャンル:青年・動物 / 好み度:★★★★★