別にいやらしい意味じゃなくて一緒に住んでも構わないよマーガレット 二階堂ヒカル

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青く濃い霧に覆われ、霧を浴びた人間は不老不死となり肉体の時も止まった世界。死人は出ないが新たな命の誕生もないらしい。
青い霧は濃い色のため日常生活に支障をきたす場合があり霧をうまく循環させる仕事をするのが煙突公務員。その1人である少年である主人公は、死なない人生におけるしあわせを模索していた。そんな中、主人公は他者に見えない青い鳥が見え、化け物のような青い鳥に追いかけられる少女と出会う。すったもんだで少女を追う鳥を撃退したところから同僚である別の少女から衝撃の事実を知らされ、からある部署のスカウトが舞い込む、という流れ。
青い鳥は、しあわせと言い、死期が近い人間にだけ見える鳥。しかし主人公は他者の鳥が見える貴重な存在ということらしい。
ちなみに鳥の名は死会背とかいてしあわせと読む。その言葉の勘違いが当初の話の肝になっている構成は面白い。
痛みはあれど死に至らない人間たちを死へと解放する鳥に対峙する話、が軸だけど、同時に主人公と死から逃れた少女をはじめとしたラブコメ要素もある模様。つかやたら長い題名や絵柄を見るに、ライトな話かと思ったら存外重いというか生臭い話だったという。
作りこまれた興味をそそる設定なんだけど続いていく話の中で活かしきれるかどうかが見所かと。そういや、題名の略語は別マですかい。

二階堂ヒカル
ブレイドコミックス全2巻 / マッグガーデン
ジャンル:少年・SF・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆