自殺したとされる双子の妹の死の真相を確かめるべく偽名を使いエキストラとして現場に入る姉。芸能界を舞台にしたミステリサスペンス。
エキストラとしてドラマなどの現場に入る１０代の少女が主人公。彼女の目的は、芸能人の双子の妹の死の真相の追求。自殺したとされるが双子の共感覚などで主人公は信じておらず、偽名を使いエキストラとして業界に関わり、妹と親しい芸能関係者と接触するという流れ。
親友とも呼べる女優や恋人だった男優、親しかった子役など、当初は疑わしいとされるも彼らは本当に妹を大切に思っていたことが判明しそれと同時に妹の死の真実も徐々に明らかになっていく、実にわかりやすいサスペンス構成。
妹の恋人だった男優とタッグを組む展開になるあたりは少女漫画らしいか。主人公に仕事を斡旋するキャラはいかにもだけれどそのあたり捻るのか直球なのか。話が進むごとに大事になっていき、このあたりは著者らしいとも感じたり。
10代なのに妹と主人公以外知らない隠れ家があるとか（実際は関係者には把握されているかもしれないが）しっくりこない設定はあるけれど、サスペンスとしては十分楽しめる構成。
赤石路代
フラワーコミックスα全４巻 / 小学館
ジャンル：女性・サスペンス / 好み度：★★★☆☆