オッドアイを持つ自分は選ばれし者だとする男子は、それゆえに孤独であるのも当然としている。そんな中クラスメイトの中に霊能力や特殊能力を持っていると思われる人物がおり、自分の力の発動がいまだないことに憔悴を感じるが。
左右で目の色が違う自分は選ばれた者だとする主人公。授業中に突然教室にクリーチャーが乱入、主人公が撃滅するなどの情景が展開されるがそれは主人公の想像でしかなく、主人公はいわゆる中二病と推測される。力は現実では当然発動せず想像と現実の乖離にイラっとくることも。そんな中、浮世離れした言動の外国からの転校生を自分と同じ能力者だと思い込んだり、本物の霊能力を持つらしい地味なクラスメイトをうらやまく思い、同じく別の男子のゴーストバスター的能力を垣間見てあせったりそして教育実習生には自分が能力者と認められ浮き足立ったり。主人公以外の主要登場人物は何かしら能力があり、教育実習生はなにか企みを持つ一派?で、状況が見えていないのは主人公のみというところなのか。なんか主人公のみが空回るピエロのような様相。
主人公の男子が思い込みの激しい主人公による痛い系コメディかと思ったらそう単純な話ではなく、なかなかにひねりがきいたウェットな展開が矢継ぎ早に続く構成が秀逸だなと感じた。正直あまり好みではない題材なのだがどう話を転がすのかは気になる。
銅☆萬福
ヤングジャンプコミックス改全2巻/ 集英社
ジャンル:青年・アクション/ 好み度:★★★☆☆