リーマンの丸谷は二世帯住宅の二階に住み一階は賃貸にしている。海外に住む母の命令でその一階に母の友人の息子の男子高校生・光を住まわせることになる。光は６年前の小学生の時に一度丸谷と出会っており以来丸谷のことが気になっていたというが。
二階は丸谷の自宅、一階は賃貸で一階の店子は丸谷の友人のみという二世帯住宅に、母の友人の息子という男子高校生の光が越してくるというはじまり。
丸谷は初対面と思っていたが、６年前つまり光が小学生の時に光が道に迷っていたときに丸谷が案内したという過去があり、それが冒頭に描かれている。題名のマリアおよび光の丸谷の呼び名がマリアなのはまるやを聞き間違えてからそのままという設定。
まっすぐに自分の気持ちに素直な光の行動が清清しいですな。丸谷のほうも、光の態度に好意を持たれていることを感じ軽い気持ちで冗談を交えてみたらビンゴで、結果光の気持ちを煽った形になって戸惑ったり、光が他人と話してるともやっとしたり。ある意味光ると同レベルな気がしないでも。まあそこが面白いんだけども。
序盤は二人のやりとりとシェアしている友人が相談役みたいな状態だったんですが、中盤から丸谷が好きみたいな同僚のリーマン２人が登場し、静かに丸谷争奪戦みたいな展開になっています。各々のアプローチとか牽制とか、３人ともタイプが違うので人間関係描写がけっこう面白くなりそうで。
話の構成が自然体な作風なので読みやすかったです。どうも続きものでシリーズものの題名の付け方をするみたい。BLってこういうの多い。
九条AOI
２階のマリア / 月曜日のマリア
花恋コミックス各１巻 / 日本文芸社
ジャンル：ボーイズラブ / 好み度：★★★☆☆