正義感が強く事件解決のためにしばしば上からの命令を無視し荒事を起こす女性刑事。ある事件の捜査で犯人について上司と衝突する中、ある家電サービスマンのもとを訪れる。そのサービスマンは家電の特性・構造を知り尽くしており、その知識と事件の情報を元に推理を行う。
勘が鋭く感性で動き粗忽だがまっすぐな気質の武闘派の女性刑事と、情報分析能力が高く理性で動く冷静沈着タイプだがオタクテンションは高い家電サービスマンという、真逆の気質のコンビによる推理ミステリー。
家電というより電化製品全般が対象のような。今のところ、独自に推理するのは、事件に犯人とは違う別の人間が警察に疑われておりそれを払拭するために主人公二人が行動を起こすパターン。
専門分野から犯人を割り出す展開、ナイスバディな女性刑事による活劇アクションが見所か。
事件解決のために青年のオタク趣味に刑事が付き合わされるとか、リアリティの薄い発明品が出るってのは、なんか違うというか本筋から逸脱しすぎてる気がしないでもないですが、読者サービスとか青年が事件解決に付き合う大義名分を兼ねているのかな。スピーディな展開と質の高いはっきりした絵柄なので読み物としては楽しめるかと。
原作:藤見泰高 / 漫画:岩澤紫麗
チャンピオンREDコミックス全4巻 / 秋田書店
ジャンル:青年・ミステリ / 好み度:★★★☆☆