主人公は亡き祖父の写真館を継いだ女子高生。しかしカメラの修理も現像の技術も並みほどなので商売としては芳しくなく、また父とカメラでの稼ぎだけで固定資産を賄わなければ店を閉める約束を交わしている。祖父と親友二人との思い出の詰まった店を無くしたくないが・・・と思っていたところ、主人公は偶然に祖父と同じ能力を開花させ、それを活かしたサービスを始める、という流れ。
レトロというかフィルムを使うアナログカメラをこよなく愛する女子高生が、祖父から受け継いだであろうプリントされた写真から失せものや想いを探る能力を駆使して出会う案件を解決するという話、かな。レトロカメラの使い方や種類などといったうんちくのエピソード、ファンタジー的能力による探索、及び主人公の親友2人との女子高生の日常らしいエピソードもある。ちなみに主人公の親友二人の設定はけっこう盛っている。
エピソードの手数が多いので読む分には退屈はしないのだが、カメラ関連のエピソードが描きたいんだろうけどそれだけでは話が回りきらないのでいろいろ要素を盛り込んだような印象をうける。
貴島煉瓦
角川コミックスエース1巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ハートフル/ 好み度:★★★☆☆