方向音痴の長時間通学の新入生の女子が部を発足させるため勧誘されたことからはじまる女子高生4人で構成された鉄道部のお話。
主人公は県外からの長時間通学による女子高の新入生。しかし入学式の帰り道、生来の方向音痴で電車通学の途中に迷ってしまう。そんな折、同じ学校の3人の女子と出会い、彼女たちに誘われ共に寝台車北斗七星に乗ることに。女子3人はいわゆるテツで、部として発足するために4人目を探していたところ主人公を誘ったわけで。
晴れて4人で部として成立するものの寝台列車による北海道の旅で3年間の部費を消費しバイトしながらテツ活動を行うということに。ちなみに素人の主人公が部長になるという。
乗り鉄・撮り鉄・駅弁鉄と方向音痴という面子を配して、オールマイティできちんとした鉄道薀蓄の描写は秀逸。鉄道を知るには良いというか興味が湧いてくる構成というか。いきなり寝台列車にはびっくりしたけど、車内のサービスとか寝台の構成とか読めて有意義でした。鉄知識が乏しい私でも鉄ネタはかなり楽しめたので初心者に優しい内容かと。軽音部アニメの聖地の話もあったり多彩な内容なのも特徴。
4人の女子のキャラ自体は萌えテンプレど直球なノリで正直キャラには愛情はもてなかったものの、物語における役割分担がなされているところは良かったです。
松山せいじ
サンデーGXコミックス全4巻 / 小学館
ジャンル:青年・鉄道 / 好み度:★★★☆☆