水島作品のキャラクター夢の球宴という感じの作品。「ドカベン」の山田太郎率いる明訓ナインを主人公に、ドカベン、ダントツ!、球道くん、一球さん等のメインキャラが登場します。あと水原勇気もちょっと出ます。
これも他作品と同じく、日常生活をすっとばして野球試合がほぼ大半をしめる内容です。故に試合の描写は痛快で、各漫画の主人公格の面々が戦う様は実に個性的。時々ひょこっと出てくる現実にはありえないネタも味があります。伏線を貼ったら貼りっぱなしで軽く流されてしまっているところとか、ドカベン以外の漫画のファンの人はどう思うのかなあというところが少々気になりますが。あと、準決勝の、青田(球道くん)との試合が長すぎます。作者が一番描きたかった一戦だとは思うのですが......。なぜ準決勝だったんだろう。決勝戦はあっさりしすぎというか蛇足感が否めませんでした。
水島新司
秋田文庫全17巻ほか/秋田書店
ジャンル:少年・野球 / 好み度:★★★★☆