平安華やかなりし時代。源頼光に鬼退治の面子としてスカウトされた金太郎は幼馴染の桃太郎とともに京へ向かう。都には安倍晴明となってクラス浦島太郎がいた。
基本は平安の都をおびやかす鬼の退治するお話。日本の御伽噺で有名な主人公たちが実在の人物とともに物語を形成していく展開。オールスター登場という感じ(笑)
御伽噺でよく知られる特徴というかキャラクターを活かして物語における立ち位置が決められているところが特徴か。
とくに説明もなくおとぎの主人公たちが顔見知りだったり意外なところでであったりと、ある意味パロディ的な構成が魅力。(いや実在の人物や寓話の登場人物つかっている点でパロディなんですがね)
場合によっては収拾がつかなくなりそうな配置ですがうまく組み立てているところも好印象。
ジャンル的には冒険活劇なのですが、愛らしい絵柄も影響してか、一般的な御伽噺のイメージである牧歌的というか寓話的な雰囲気もあわせもっているところがいいな。
堤抄子
怪コミック1巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆