同名ライトノベル原作のドラゴンSFファンタジーアクション。
海外を飛び回る両親と離れているもののおおむね平凡な一人暮らしをしていた高校生・竜司は、時々自分の名を呼ばれる夢を観ることがあった。そんな中、帰国したはとこの女性の仕事を強引に手伝わされたことから金髪のドラゴンの少女と出会う。ドラゴンの少女・ローズはなぜか竜司に懐き彼女を手にしようする者たちとの戦いに巻き込まれることに、という展開。
赤竜の姫であるローズが主人公を慕い、許嫁と名乗る黒竜などの来襲から2人はエンゲージと呼ばれる契約を交わすことになる。まあいわゆる婚姻に近い契約なわけですが、当のローズが幼いせいか、発展途上の恋人同士というよりインプリンティングされた親子関係みたいな雰囲気なんですよねえ。それゆえいまいち2人の関係の描写にしっくりこないものがあったり。黒竜とのエピソードなんか三角関係まんまなんだけど情感が盛り上がらないというか。
ドラゴンを含めたファンタジーやSF設定は割と凝っていて特にロストプレシャスの設定は興味深く、種族を超えたつながりというテーマの語りは奥深いものの、それを活かしきれていないと感じる部分もちらほら。台詞とかモノローグとかはともかく物語の本筋構成が。
主人公たちの話より白竜など脇キャラの話のほうが印象に残っていたり。やはりローズが幼いからこその違和感なのか。原作では疑似親子のような関係から恋人同士な関係へ発展する過程がゆっくりなのだとしたら納得なのですが。
それはそれとてオープニングはけっこうツボでした。歌が好きだ。懐かしさも感じるのですがなんだろう。
2011年キッズステーション他放映全12話 / 堪能度:★★★☆☆