死刑囚042 小手川ゆあ

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インパクトのあるタイトル。042と書いてオシニと読む。
死刑囚の青年田嶋は椎名という研究者からある実験の参加を持ちかけられることから物語は始まります。その実験とは死刑囚を死刑にせず脳にあるチップを埋め込み24時間体制の監視の元社会奉仕をさせるプロジェクトだった。田嶋が高校の清掃員という社会奉仕を行う中で得る体験と出会いを描いた物語。
チップというのは被験者が興奮状態になると爆発するという代物で死刑制度のかわりを担う目的の実験と研究らしい。死刑囚が一般社会で奉仕活動をするという斬新な設定が印象深かったですね。インパクトは強いけど激しさよりも温かみと清閑なイメージの作品でした。コメディなノリも入ってて結構面白いです。もちろん主題である死刑制度の是非とか人の生死といったメッセージも丁寧に描かれています。
ラストは静かでそしてとてもリアルな、実際にこの研究があったらきっとこんなラストなんだろうなと思ってしまう終わり方でした。

小手川ゆあ
ヤングジャンプ全5巻/集英社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★☆☆

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