オーバーイメージ 他コミカライズ5件 

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 (ファミ通クリアコミックス)
(原作)鳳乃一真 (キャラクター原案)赤りんご 奥田ひとし
ラノベ原作。原作は未読。ある女子高生とその仲間たちが作り上げたとされる島に移住・転校してきた男子が住むアパートの部屋には女子の自爆霊がいた。幽霊は島を作ったトップで、彼女を殺した人間が誰かを知れば成仏するらしい、という軸と、彼女が島のあちこちに隠したというファンタジー能力のあるお宝の探索という軸がメインらしい。作画は終始安定しておりアクション描写も上手い。エンタメ色の濃いコミカライズを担当するなら妥当だなという印象。原作を読む前に話の流れを知りたい人向けかな。物語自体は設定と展開の早さから少々突飛に感じるため呑みこむのに時間がかかる。原作に準じているなら致し方ないが。複数巻。

犬とハサミは使いよう (カドカワコミックス・エース)
更伊俊介 大庭下門 エンターブレイン
ラノベ原作。原作未読。超活字中毒男子は常連の喫茶店で読書中、巻き込まれたかたちでナイフで刺され死亡の後、なぜか犬に魂が入ってしまう。そして犬となった少年と意思疎通ができ、刺された現場にいた女性の飼い犬となる。女性は男子が大好きな小説作品の著者なのだが性格はものすごく悪い、という設定。ラノベらしいドタバタ劇だが推理サスペンス要素もあるので面白い。絵柄は正直微妙なのだが、最近のコミカライズで見かける記号的な作画ではなく、キャラの動かし方が秀逸で表情のバリエーションが豊富なため読み応えがあった。複数巻。★★★☆☆

マテリアルブレイブ  (アース・スターコミックス)
abua TEAM BALDRHEAD
同名ゲームコミカライズ。新しく発見されたレアアースにより世界は一変され、化学k技術なども向上されたが同時にそのレアアースは有機体と融合する特質があった。で、そのレアアースの影響で特殊能力を保持する人間が、人間社会に害をなす、レアアースと融合した動物を倒す構図が背景。舞台は能力を持つ少年少女を育成する学園。主人公の少年は2つの特殊能力があり1つは戦闘用、もう1つは体液の接触により他者の能力を高めるものであり話の主題となる鍵のよう。表紙を見ると作画に不安があったが、本文を見ると杞憂だった。予想より読みやすくかつ人物に移入しやすい構成で、質が高めのコミカライズだった。パンチラ構図に特に力が入っているなあ。メインヒロインの気質が昨今定番となっているツンデレではないのが好印象。主人公を含め他の登場人物もお約束な記号は踏まえているが作りすぎていないところも良かった。複数巻。★★★☆☆

オーバーイメージ (アライブコミックス)
さんた茉莉 ちび丸
同名ラノベコミカライズ。現実世界の裏側をフィールドし、願いが叶うという報酬を賭けてのバトルゲームを描いたアクションストーリー。「色」が能力の特徴を表し、能力の強弱は想像力で左右されるという設定は面白い。作画の質が高く、物語の性質上重要な場面の大半を占めるアクションシーンの描写が秀逸。人物デッサンも安定しており人物描写も丁寧なので読みごたえがある良いコミカライズ。何気に原作小説の表紙と似た構図にしているのも原作を大事にしているようで好印象。話としては定番かつ人気どころの要素をつなぎ合わせている感が強いが読ませる吸引力はあると思う。ただリタイアすると記憶が失われるルールを知っているのに主人公男子が一度リタイアした人間だと思い至らなず明後日の方向に解釈してしまうのはいくらなんでも不自然だよなあと思うのは私だけなのか・・。★★☆☆☆

はたらく魔王さま! ハイスクール! (電撃コミックスEX)
三嶋 くろね
ラノベ「はたらく魔王さま」原作コミカライズ。本編と違い、主人公の魔王や勇者がアルバイターではなく高校生になっていたら、というスピンオフ?的な設定のお話。元を知らずともラノベ原作のファンタジー要素込みのラブコメ学園ものとして普通に楽しめる内容だった。複数巻。