普通の女子高生七巫はこれからの高校生活にうかれていたところ、いきなり正体不明の女性に妖怪疑惑をかけられ殺されかける。女性は神器省所属の一級討伐者であり妖怪を退治することを生業といているという。
女性が主人公を襲った理由は鬼のにおいがしたからなのだが鬼にしては穢れがなく一時は退治しようとした女性もとまどう。というのも主人公の家は代々鬼退治を家業としていたがその退治方法は鬼を娶って子をなすというもの。鬼の血をひくから鬼のにおいがしていたということらしい。
特殊な婚姻だったためか代々男系の一族だったのだが何百年ぶりかに生まれた女子が主人公であり鬼でないにしろ秘めた力と因縁がある模様。そして彼女を慕う傀儡も登場し主人公が望む望まぬに関わらず大きな流れに巻き込まれていくという展開。
典型的な巻き込まれ型ながら主人公をおいてけぼりの状態は短く徐々に話を広げていく構成なので安心して読めます。アクション描写は荒削りながら惹かれるものがありキャラクターの設定も個性を出しているので読み物としては楽しめる内容。
石田あきら
まんがタイムKRコミックス全4巻 / 芳文社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★☆☆