15年前一枚のCDを出して他界したミュージシャンの息子を巡る音楽青春物語。
おそらくは物語の主人公は題名にも成っている少年エイトだが、物語の視点はエイトの昔なじみで快活なタイプの少年。軽音学部に所属しているし音楽の熱意はあるがメンバーに不協和音を感じていた中、エイトと再会し、それまで音楽から遠ざかっていたエイトを誘い倒して自分の部に入れるはじまり。
構成というか視点が独特かつ独りよがりでない丁寧は話運び。ふたりが動くことにより周囲も動いていく流れは自然で読みやすい。軽音楽・ロック・ギターなどの知識が皆無でも確かな吸引力のある作品。帯に本気で描いているとあるが納得する内容だった。にしても絵もいろんな意味で特徴あるなあ。この著者こんな絵柄だっったっけ?
楠みちはる
ヤングマガジンコミックス全4巻 / 講談社
ジャンル:青年・青春 / 好み度:★★★☆☆