キセキのチュウボウ他青年漫画5件 

キセキのチュウボウ (アクションコミックス)
作・usi:画・ほづみ りょう
20代にして料理人としての地位を確立した天才料理人の女性は調理中突然死に至り、幽霊となって、悩める料理人たちにアドバイスをするという話。物語における立ち位置も悩む料理人が主格で幽霊の女性はあくまで脇役。ちなみに幽霊の女性がアドバイスに向かう料理人は、彼らの先立った親しい人物の魂の依頼があって、という設定。幽霊になった当の女性は幽霊になっているというのにさばっとした気質なのが印象的だった。オムニパス形式なので構成にキレがあり読みやすい。職業・職人料理のグルメが主題なので日常にはあまり使えそうもないが。

置き場がない! (IDコミックス REXコミックス)
原作:あかべぇそふとつぅ / 漫画:黄鶏
事故に遭い宇宙から飛来した巨大ロボットの兄貴と可愛い妹と彼らと遭遇した地球人の少年少女のコメディ。兄貴が巨大ゆえ身を置く場所がないということで彼の置き場を探すという展開に。内容はわりと詰まっているものの面白いとまではいかず。題名にもある巨大であることのネックを使った始まりは意外性だけで止まっており本題に活かしきれていない印象。

ゆとりちゃんちょっとイラっとするアニメDVD付き (アクションコミックス(コミックハイ!))
画・広輪凪:キャラクタデザイン・POP
個を尊重しすぎて協調性に欠けると揶揄されるゆとり世代を体現した女子高生ゆとりちゃんのアルバイト風景を通じて描かれるゆとり世代にありそうな行動をコメディ化した作品。覚悟はしていましたがやっぱりイラッときました(笑)アニメよりは自分のスピードで読めるからマシでしたが。まあゆとり世代に限らず自己中心的だったり人の話を聞かない人ってのはどの世代にもいると思いますが。1/3は劇中劇の魔法のアラフォー・マジカル熟女を収録。設定のインパクトだけな作品ですが飽きさせないスピード感で読ませる内容。

商社マンは今日も踊る
小田 ビンチ
専門商社に勤務する新人営業マンを主人公にした話。著者の体験談とも言えるのかな。会社に勤めるにおいて様々な困難に出会いつつ営業マンとして成長していく展開。やはり営業って大変なんだなとしみじみ感じる内容ですが明るく前向き傾向な雰囲気だし勉強になるポイントとついた構成で、読後感も良いタイトル。

シュルルン雪子姫ちゃんfeat.ドロロンえん魔くん (角川コミックス・エース 77-16)
天津冴
永井豪原作。リメイクアニメが放映されるのにあわせてのコミカライズ。ヒロインである雪子姫が単独で妖怪退治をする話。ノリはリメイクアニメと近く、サポート役として雪子姫に巻き込まれた災難の人間女子の存在や、対峙する妖怪はHつかエロ系ばかりなのはお約束。理不尽さをコメディに昇華する作画担当の作風は題材にあっている。時系列的には現代、つまりアニメより未来ということで、アニメでの人間ヒロインが大人になって登場。それなりに強かになっていてある意味安堵(笑)