カーニヴァル 御巫桃也

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少年・无は、腕輪を残し自分の元を去った大好きな青年を探していた。しかし世間知らずで人を疑うことを知らない少年は奴隷のようにある屋敷に売られてしまう。そして偶然その屋敷に強盗が入り、その首領の青年・花礫に少年は拾われる。少年の腕輪目当てに青年は少年の探し人の旅につきあうことになるが・・・。
件の屋敷の主は化け物のような能力と姿を持っていたり罠にはめられてお上に追われたりとめまぐるしい展開。逃亡の中で完全に孤立というわけでもなくとりあえず保護する一派も出てきて、人物・組織同士の絡み合いがなかなか複雑で読み応えがあります。
少年の探し人はどうもかなりのくせ者のようで。どう話が回っていくのかなあ。
絵柄に少々癖があり、キャラデザインなど全体的に華美な雰囲気なためか、はじめのうちはちょっと画面が読みづらかったです。ぎゅうぎゅうにつめこまれていないからすぐ慣れましたが。特殊な設定が多いのも特徴。
主人公の無垢で愚直な性格は個人的には萌えました。一歩間違えると読んでてイライラするタイプなのですが、とことん純粋で、かつ彼の無知が災いする事柄が許容範囲だったからなのかな。

御巫桃也
ゼロサムコミックス1~ / 一迅社
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★★☆