魔界のある地区のボス・吸血鬼のスダス。吸血を好まずゲームやアニメなどの文化をこよなく愛する彼の元に人間の少女がやってきたことから物語は始まる。
オタク文化を愛する、かなり強い実力を持つ吸血鬼と、ひょんなことから魔界に迷い込みはては肉体を失った幽霊少女を中心に、魔界と人間界をつなぐ扉の騒動に巻き込まれるという展開。
登場人物である魔物たちの風貌は、思春期の斜にかまえた男子のそれそのものであり、吸血鬼だ魔界だというダークファンタジーの要素を省けば、ヤンキーたちの闘争とも見れる内容。
一見スタイリッシュでも中身はいい意味で泥臭いキャラたちによるテンポの良い活劇コメディといった感じ。話の展開は他の作品と区別される要素は感じられないものの、独特の雰囲気があるのは確かで、それにハマれば楽しめるタイトルかと。
小玉有起
角川コミックスエース全１７巻 / 角川書店
ジャンル：青年 / 好み度：★★★☆☆