午前3時の無法地帯
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イラストレーターを目指す主人公はデザイン会社に就職するもそこはパチンコ専門の会社だった。不規則な就業と劣悪な環境に退職しようとするが同期で入った社員が辞めてしまいその穴埋めのため辞めるに辞められなくなってしまう。
思っていた状況とかなり食い違ってしまったことに憔悴しながらも続けていくことになってしまった主人公。憤りを感じつつも徐々になじむころ同じビルで働く男性との恋愛模様が始まるという流れ。苛烈な環境ながら社員たちは仕事第一というわけでもなく生活も大事という信条があるようでその辺は好感が持てます。
恋愛の話は、まあベタというかリアリティがあるというか。あからさまなライバルの態度ややきもきする主人公の心情はあるあるといったところか。あとがんばってる感も印象的かな。話自体はすっきりしているし読み物としては秀逸。
午前３時の危険地帯
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午前3時の無法地帯の続シリーズ。舞台は午前3時の無法地帯と同じくパチンコ専門のデザイン会社。社内の面々もほぼ同じで、主人公は新たに入った女性社員。自分が応募したわけでもない会社の面接で、社長の鶴の一声で採用が決まった主人公。会社に望まれたわけでもなく自分が望んだわけでもない職場で悶々とする日々。そんな中、会社にいようと思う事件が起こる。
前作と同じく会社内での仕事や人間関係、そして恋愛ドラマが茫洋とした雰囲気で展開。業界を何も知らない、また社会における人間関係の構築も不慣れな主人公の視点で描かれています。なんの色にも染まっていない人間の視点ってのがミソなのかな。実際、主人公の心理描写は「普通」を感じる内容で。それゆえに前回の主人公の気質や行動にちょっとイラっときたりするのですが（笑）
午前3時の不協和音 (Feelコミックス)
シリーズの番外編というか後日談というかな短編集。実は主人公とその恋の相手以外はけっこう忘れてて冒頭の人物案内がすごく助かったという（汗）どの話も暖かくもちょっとせつねえ雰囲気と内容。キリがよいというかお話としてまとまっている短編は良いですね。
ねむようこ
午前3時の無法地帯 / Feelコミックス全３巻 / 祥伝社
午前３時の危険地帯 / Feelコミックス全４巻 / 祥伝社
午前3時の不協和音 / Feelコミックス全１巻 / 祥伝社
ジャンル：女性 / 好み度：★★★☆☆