戦国時代に鬼姫と呼ばれた姫の生まれ変わりである少年と、彼を守る霊の物語。
久しぶりの大橋薫・楠桂姉妹の合作。お互い絵の雰囲気も似ているのでキャラを分担して描かれていても違和感はありません。よくある題材と言えなくもないですが、構成に独自性があり質も高いです。特に鬼と呼ばれた姫の悲哀とか物語のからくりが深くて見ごたえがありした。重い設定とテーマですが、昔の作品のようにどっぷり暗い雰囲気のみではなく、ところどころにほっとするようなコミカルなシーンがあったのが良かったですね。最後の展開にちょっと無理があるなあと感じたところが残念でした。
楠桂&大橋薫
クリムゾンコミックス/全2巻/創美社
ジャンル:少女・現代・ダークファンタジー / 好み度:★★★☆☆