霊薬をも創れる錬金術師の顔も持つ美貌の薬剤師の青年・青樹と、彼とともに暮らす幼く美しい無垢な幼女釈菜。彼らが出会う人々に施す処方とは。
郊外に店を構える主人公の薬剤師の青年は、霊薬を創ることができる錬金術師というもうひとつの顔を持つという設定の現代ファンタジーなドラマ。難儀な問題を抱えた人間に霊薬を処方するという構成で一話完結形式。サスペンス風味な展開が多めかな。
主人公たちが狂言回しとなり、店にやってくるゲストキャラの人間模様を綴るエピソードと、主人公かつて所属していた錬金術の組織がらみのエピソードが主軸となっている模様。
主人公と同居する無垢な幼女釈菜は、たまに背中に羽があり、話すことができないゆえにその神秘さというか無垢さが際立っている印象を受けました。主人公が逃げ出した組織の存在と、釈菜が何者なのか主人公にとって少女が何なのかというあたりが伏線になっているようです。
1つのエピソードが短いためかメリハリが利いていました。キャラの所作も人間味があり自然だし。徐々に主人公たちの設定がわかってくる構成もよかったです。アリーズが好きな人にはちょっとぬるめかもですが私はこちらのほうが好きだな。
冬木るりか
プリンセスコミックス全7巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆