女子高生チヨ(64) ひうらさとる

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64歳で夜間の高校生になった、著者のお母さんチヨさんのスクールライフを描いたエッセイ漫画。
現在は高校をすでに卒業されており、描かれているのは1年生の時のエピソード。
よく聴講生や大学院とかは生活に余裕ができて受験する人がいるというのは聞いたことがあるのですが、高校も手続きと試験を受ければ行けることをこの漫画で知りました。
チヨさんが入学したのは定時制高校なのでクラスメートの年齢層は割とばらばらのよう。
自分から高校に通おうという気概を持つ女性なので、入ったからには、と孫の世代の同級生との交流を楽しむ前向きさがいいですね。どうしてもジェネレーションギャップは出てくるものの、それを楽しみ吸収するバイタリティは尊敬。
そしてその影響かチヨさんは若返っていき、周囲の状況も良い方向に。奮起して生活に変化をつけたことによりよりよい状況になっていくというのは読んで楽しくなります。
学校に通えるのは家族のささえがあってこそ、家族の事情で就学があやぶまれたときも家族を優先するという姿勢に、チヨさんはきちんと生きて年齢を重ねたんだろうなと感じます。

ひうらさとる
ワイドKC Kiss 全1巻 / 講談社
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★☆☆

過去、TONOさんの短編集の感想の中で、老人が高校生として学校に行くという設定に現実では見られないというような内容を書いてすいません;ほんと無知でした;
本の説明には老人・ビー・アンビシャス!?ってあるけど60代って老人っていうより中年なんじゃと思う。チヨさんの変化を見るにつけ、よく年をとったら若い人たちと付き合えといいますがこういうことなんだろうなあ。