日本では髪と目の色の奇異のせいで孤独だった少年は、「あしながおじさん」の薦めで全寮制の外国の学校に転入する。しかしそこは校則がないかわりに、特定のお題を達成することでクリアとする「ゲーム」で生徒間の序列と規則を決める学校だった。
ギムナジウムを舞台にした少年達のゲームを描いた話。生き馬の目を抜くというか巧く立ち回らないと大変な目にあう系というか。
古典少女漫画でわりと見る設定ではある。耽美で繊細な作風で画面は眼福だが、物語的には既存作品よりも胸を打つモノは少なかった。主人公の魂は高潔だとは思う。
サマミヤアカザ
あすかコミックスDX全2巻 / 角川書店
ジャンル:少女・青春 / 好み度:★★★☆☆