突如ウィルスにより大人が死に子供だけが生き残った状態に。吸血鬼が生き残った子供を管理している地下都市に住む主人公の勝気な少年・優一郎は、親友であり家族であるミカエラや仲間とともに地上に脱出を試みるも失敗、自分のみが地上に脱出することになる。ここまでがプロローグであり、幾年かが経ち、対吸血鬼の戦士を要請する学校に通う主人公の登場、吸血鬼との戦闘に多大な有効性がある鬼が宿る特殊な武器を得ようとするところからが物語の本格的な始まりとなる。
吸血鬼に対し有効だが油断すれば取り込まれる武器、吸血鬼と人間の戦いの局面と吸血鬼と人間側双方の陣営の各々の思惑、主人公と親友の違う立場による衝突とか苦悩とかを含めた人間模様、そして主人公と親友自身が鍵であろう終わりのセラフの謎・・あたりが物語の肝のよう。
いまどきのスタイリッシュな設定や絵面が印象深く、なんのかのと丁寧で読みやすい構成だと思います。いろんな意味で王道な少年漫画的活劇だなあという感じ。個人的には絵がものすごく好み。
原作:鏡貴也 / 漫画:山本ヤマト / デザイン:降矢大輔
ジャンプコミックスS.Q1~ / 集英社
ジャンル:少年・SF活劇 / 好み度:★★★☆☆