「外つ神」が出てくる裂け目を守り、現世に出た外つ神を裂け目に戻す「外つ神守」の役目を担う鳴神匡の物語。
外つ神とは地の裂け目から現世に出てくる妖や霊を指す。霊視体質の高校生・匡は、ある事件より、急逝した祖母が裂け目である塚を管理する外つ神守であることを知る。
現段階では主人公は自分の一族の役目を知らず、外つ神守の補助の役目を担う一族のクラスメイトと教師から大まかな知識を得る。おぼつかない記憶からなんとか外つ神の封印をこなすうちに徐々に現状が見えてくるという展開。
どうも主人公は幼少のころは外つ神守としての能力が高く知識もあったが祖母により記憶を封じられていた模様。
いわゆる退魔もの(というより封印もの?)な話ですが、単に妖との対峙だけでなく、主人公の過去の伏線とか他の外つ神守の一族との勢力争いの様相も呈しているようで読み応えはありそう。
いろいろ要素がはいっているものの、きちんと段階を踏んで展開されているためすんなり物語に入れます。なんか著者の作品のキャラって好感が持てるキャラが多いんですよね。個人的に過去生意気で今草食系ってのがツボで・・(笑)
斎藤岬
バーズコミックス全10巻 / 幻冬舎コミックス
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★★☆