異次元からの侵略者の襲撃の驚異に晒されている都市を舞台にしたSFアクション。
異次元からの門が開き侵略者が都市を破壊するも、ある集団がそれを撃退する。界境防衛機関ボーダーの活躍により都市の住民は侵略される危機に慣れ暮らしていた。そんな都市に住む正義感の強い少年は、不思議な気質の転校生の少年と出会う。
少年は本音と正論を言い行動する、社会生活における建前がない気質。それもそのはず彼は人間ではなく異界側の人間だった。そして襲ってくるのは異界の人間ではなく兵器であるとわかるところでぐっと物語への興味を引く構成になっている。侵略の危機にさらされているのに保護する機関に信頼があり住民が安穏と暮らしているという設定や、最初の襲撃ですでに人間側で研究が成されて対応策が出来ているという設定が変わっているというか一捻りされているところも興味深かった。
異次元から、というとファンタジーぽいが敵の造形や味方の武器などSF色が濃い。ジャンプ系なので初巻は本当にとっかかりで後々多くのキャラクターが登場し熱いバトルが展開されていくのだろう。わりときっちりと処理された線画で読みやすく絵柄も低年齢層向けというか万人受けしやすい印象。
葦原大介
少年ジャンプコミックス / 集英社
ジャンル:少年・バトル / 好み度:★★★☆☆