ランドセルを背負った少女がある海辺の町にやってくる。彼女とその姉は海の世界の女王候補で、奪われた海の宝を奪還するために地上にやってきたという。最初に出会った町の自警団のメンバーをはじめとする面々との学校生活や主人公たちの生態に興味のある同級生、敵対する女王候補との戦いなどなどを描いた脱力系ナンセンスコメディ。
・・・・でいいのだろうか。なんとも説明しづらいタイトル。最終巻ですべての謎や伏線が一蹴されているので読むなら全巻のほうがいいかも。
主人公はランドセルをしょってるけど実は高校生、ランドセルは彼女の姉が擬態したもの、という設定。ほかの海の女王候補も同じような形態をとっています。
内容は・・グダグダというかおいおいと突っ込みはいりっぱなしなストーリー展開。まあ萌え重視の不条理コメディって感じかなあ。
ただキャラ萌えなだけの話だと興味がわかないのですがその萌え要素を一歩引いた視点で描いているのと、無垢で無敵な主人公と個性が豊か過ぎるサブキャラのコラボレーションがツボにはまり、割と楽しく読めました。
なんというかストーリーが盛り上がっていると感じることもなくグダグダゆるゆる、均一なテンションを保ったまま終了してしまった感じ。こういうノリは個人的に好きなのです。
あとどうしようもない大人な町内会長があらゆる意味で印象的でした。このキャラが出るたび、ふーやれやれ的なため息が出したよ・・。
結城心一
REXコミックス全４巻 / 一迅社
ジャンル：少年・コメディ・萌え / 好み度：★★★★☆