家庭の事情で祖父の住む築80年を誇るアパートで暮らすことになった中学生の少年。そこは外見13歳のゾンビ少女をはじめとする人間以外の店子がいるアパートだった。
妖怪やら幽霊やらが住むアパート・・あ、アパート自体にも意思があるんだっけ・・に引っ越してしまった主人公。年が近いを思われる少女も実は死んでいるゾンビ。
話のはじめは少年視点からの妖怪と人間の寓話のような内容。住人たちの紹介も兼ねてたのかな。そして次第にゾンビ少女に焦点をあてた、彼女の過去とか両親の話が中心になっていきます。
まったりというか非日常な要素満載なのに日常っぽいというか。考えようによっては劇的なドラマってなりそうなところもさらりと表現されているところがツボどころ。いまのところシリアスも身につまされるということがないのがいいな。ゾンビ少女(実際は23歳だが)がどちらかというと冷静なタイプだからだろうか。
1巻巻末というかおまけ的漫画は楽しいのだけどなぜか涙を誘う(笑)
雑誌掲載からコミックスになるまでかなり間が空いていた模様。もうそんなことでは驚かない。
冬目景
アフタヌーンコミックス全3巻 / 講談社
ジャンル:青年・ドラマ・ファンタジー / 好み度:★★★★☆
飛行機なんかのプラモの箱絵ってすごいよね。プラモは興味ないけどあの緻密で荘厳な絵のために買おうと悩んだことを思い出す。