日本軍の諜報機関要請学校・陸軍中野学校に入るための中野予備校で訓練を受け、受験のために上京した「予備校生」酢堂大雑。しかし戦争終結とともに中野学校は廃校になってしまったことを知り落ち込む酢堂だが、電光のごとく立ち直り、下宿先にと訪ねた旗本家の弱味を盾にそのまま居候、旗本家の長女・たけしの学校に通うことにする。その学校には酢堂の先輩である中野予備校生・有川雄妻がいた......。中野予備校生と世界征服を狙う南蛮帝国との戦いを描いたナンセンス・コメディ。
県立地球防衛軍と同じく、ボケと突っ込みのたたみかけ攻撃なストーリー展開、あからさまにむちゃくちゃなのに何故か納得しかけてしまいそうな強引な理論武装ネタとめまぐるしく動くキャラクターたちが見所の作品です。ボケ役と突っ込み役が交互になっているせいかマンネリ感は少なかったですね。格闘系展開が多く、主人公たちの敵(刺客)はもれなく変人であるのも特徴。画がアニメ風に近く、線もシャープなので思ったほど見苦しくないにしろ暑苦しいキャラが多すぎます......。 とにかく何にも考えずに読む作品。下品ネタに嫌悪を感じる人は見ないほうが無難。
安永航一郎
少年サンデーコミックス全6巻/小学館
ジャンル:少年・ナンセンス・コメディ/ 好み度:★★★★☆