主人公は、家族の介護三昧で学校もやめさせられ独身のまま介護が終わると一人ぼっちとなった60歳の女性。勉強や恋愛、様々な体験をしてみたかった、10代にに戻って青春を謳歌したいという彼女の望みは、屏風に封印されていた化け猫が叶えることになる。
主人公は意図せず化け猫を封印から解き、化け猫は自身の力で主人公を若返らせる。主人公の望みが完全に達成されれば化け猫は屏風から解放されるらしく、それまでは主人公を主人として仕えるという。
主人公は老人には戻れないので17歳の学生として人生をやり直すことになる、というはじまり。ちなみに化け猫は青年の姿になれる、戸籍とかいろいろ社会生活における他者が感じる矛盾とかは化け猫の力でフォローしてるらしい。
身体は若者中身は還暦というやつですな。ジェネレーションギャップを含めた主人公の手探りの学園生活から猫との恋愛展開が待っている模様。
耽美っぽい絵柄のせいもあるのだろうが、作風とか構成とか、かつて女性向けジャンルが確立されていなかったころの少女漫画を彷彿とさせる懐かしさを感じる。主人公が還暦の女性ってのもあるのかなあ。気のせいか。
若返った女性視点、化猫の青年がらみの設定を活かした恋愛展開が興味深い。
高梨みつば
マーガレットコミックス全11巻 / 集英社
ジャンル:少女・恋愛・ドラマ / 好み度:★★★☆☆