大切な人が死に悲しむ人間の前に、ある条件を満たせば蘇らせると告げる少女が現れる。その条件とは24時間内に自分の手で人を3人殺すことだった。
大切な人間を蘇らせる代償は3人の命を奪うこと、しかも期限付きという条件下での人間描写が主題なのだろう。そのブラックな条件設定ゆえ、悪魔の契約的な定番な展開であり、バッドエンドな虚しさが伴う結末が多い。個人的にはこのテの話にしては読後感は悪くなく、物語の構成は秀逸と感じる。1エピソードを短編2話分くらい使う尺もいい塩梅。
原作:菅原敬太 / 作画:稲光伸二
アクションコミックス全2巻 / 双葉社
ジャンル:青年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆