SF小説家の青年は、ねこのこはなとともに古アパートに引っ越しする。こはなと周囲の面々が織りなすほのぼのご近所物語。
この話では、「ねこ」という種は、猫耳としっぽをつけたこども、もしくはというか小ぶりな獣人というかな風貌、人語も解するという設定のよう。特に説明もなく、そういうファンタジーというか童話ちっくな設定ということで。
SF小説家の青年とその飼い猫のこはなが、新しい生活をスタートさせるところからはじまる話。アパートの管理人さん、野良猫の少年、店子の母娘など登場するキャラに特徴をつけてはいるが、いい意味でなんということはないほのぼのほんわかとした日常が連綿と綴られている。こはなは普通の少女でもいいんじゃ、と思ったりするけれど、「ねこ」である設定を活かした話が多いので、やっぱり作品における猫設定は必須ですな。
終始こはなの純粋で可愛い思考や仕草にやられっぱなしでございました。変な表現だけど、脳を休めたいときとかに読むと癒やされる作品ではないかと。
藤沢カミヤ
モーニングKC 全4巻/ 講談社
ジャンル:青年・ほのぼのコメディ / 好み度:★★★★☆