49年に一度行われる秘祭の取材に参加することになった健生はシャーマンの家系で高い能力を持つ高校生・闇己と出会う。出雲に巣食う呪詛を払うため出雲から盗まれた神剣を探すことになる健生と闇己だが...。
オカルト系現代ファンタジー+人間ドラマといったところでしょうか。人(または霊)が作り出す負の感情の塊である「念」それを払うシャーマンの「気」。退魔系の話ではけっこうよく見かける題材ですがけっこう新鮮味がありましたね。人の情念の表現とか赤裸々でかなり練りこまれた人物描写が見所の作品です。人の負の感情の部分を表現するためか、父親殺しとか血のつながりを持つ相手への恋情とか結構ヘビーな設定がありますが。 シャーマンである登場人物が念の浄化をするシーンも躍動的で綺麗です。ラストのオチ(?)はびっくりの一言でした。その後、どうなったのかすごく気になるんですが。
八雲立つ完結から13年後、成長した闇己と七地を主人公にした続編・八雲立つ 灼 も出ました。
樹なつみ / 白泉社
八雲立つ/花とゆめコミックス全19巻/白泉社文庫全10巻
八雲立つ 灼 / 花とゆめコミックススペシャル1~ /
ジャンル:少女・現代ファンタジー・ドラマ / 好み度:★★★★☆