マッサージ店の跡取り息子の少年は筋肉マニア、そしてすばらしい筋肉を持つ選手がいる野球も大好き。野球で強豪の高校に入り幼馴染の女の子とともに野球部にマネージャーで入部を希望する。
彼がマネージャーを希望するのは、将来はマッサージ店を継ぐ目標があり指や手を自身も故障するリスクを避けるためだったのだが、マッサージ師特有の強い握力・筋力を見出され選手として入部することになるという始まり。
主人公はおとなしい性格で野球素人で野球をすること自体消極的だが、一見野球とは離れた技術が実は野球にうってつけだったというパターン。マッサージ師の握力・腕力がピッチャーに向いているという設定は理にはかなっているかな。筋肉の名前オンパレードで筋肉の動きから投手の動作をトレースするシーンは面白かったです。
昔のスポーツ漫画を彷彿とさせる構成と演出。描写としてはアナクロともいえますが、埋もれた才能が見出され周囲もそれを応援するというはじまりはやはりわくわくするわけで。つかみは良かったのですが今後はどう野球になじんでいくかで面白さが変わりそうとも。
野球の面白さを知った主人公が恋をしたようにきゅんとなったから題名がやきゅん。うまいんだか微妙なんだか(笑)
藤川努
バーズコミックス全2巻 / 幻冬舎コミックス
ジャンル:青年・スポーツ / 好み度:★★★☆☆