アビス 長田龍伯

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主人公の少年は気がつくと廃工場?のようないくらか浸水した部屋で目覚める。手には見慣れないスイッチのような器具があり、人を探すうちに周囲には異形の怪物たちがうごめいているのを知る。怪物は人間を襲うようで間一髪で同じ状況に置かれた男女に助けられ彼らと合流する・・というはじまり。
閉鎖されたパイプとか業務用エレベーターとかがある廃工場のような建物から、人を襲う怪物から逃れつつ脱出を試みるというサバイバルアクション、のよう。主人公が持っていたスイッチ?は他者も持っており、どうやらスイッチを押すことで各々違う特殊な能力が発言するらしい。主人公が最初に押しても無反応だったのはある条件が必要だから、というのが後々わかる。
サバイバルではあるが、運や体力も必要ながら、複数人の協力、つまりはサイコキネシスやテレポートなどおなじみの超能力を組み合わせ、が重要になってくるというところが興味深い構成。作画はちょっと懐かしさを覚える絵柄、背景はその設定からわりと描き込んでいるのも特徴かな。往年の脱出映画のような雰囲気というべきか。きちんとした設定と構成で見応えがあるように思う。

長田龍伯
少年マガジンコミックス全8巻 / 講談社
ジャンル:少年・サスペンスアクション / 好み度:★★★☆☆