現代に生きる自分が実感できない?東京大空襲の記憶を持つ青年は、突如自分を知っている風の女性と出会い、その直後天から戦闘機が街を爆撃してくる。運命の出会いと過去の亡霊による災厄。戦闘機による戦いはどこに向かうのか。
主人公はバイトで生活し、たまに覆面で小さな正義を行い動画にあげている。現代に生きる自分に乖離を感じつつ不器用に暮らしていた中、バイトの帰りがけに、道路の真ん中で避難を促す女性を見かける。彼女のいる場に割り行っていくと女性は主人公を知っているようだった。その直後女性が警告したとおり、災厄が空から降ってくる。それは昔の亡霊が戦闘機による空襲。戦うには当時のものを使うしかなく、主人公をはじめとした時空に飛ばされてきた人物たちが必要、という流れ。飛行機系の話は前にもあったのでこちらは戦う飛行機の話なのか。
国の上層部が関わるいわゆる国防の話のようで、状況が整うまでにけっこうめんどくさい展開が続く。正直読むにはちょっとまだるっこしさがあるのだがこのめんどくささをきっちり描いているところは主題を鑑みると良い点だと感じる。舞台が整えば主人公たちのヒーロー的展開になるのだと思う・・が著者のことなのでそうでもないかも?
高田裕三
イブニングKC2巻 / 講談社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★☆☆