ミス・マーベリックにはさからうな 榊原瑞紀 / 環望

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主人公はメガネに地味服、気弱というかいじめられっこ体質というかで生徒にもなめられいたずらをされてしまう新米女性教諭。トイレで泣いては自分の失敗をノートに綴る毎日。そんな彼女はある朴訥そうな科学者の青年とであったことから正義のヒロイン・ミス・マーベリックとして悪と戦うことになる。アメコミチックで熱いヒロイン活劇。
実にアメコミを彷彿とさせる作画と展開。でも骨組みは日本の特撮に近いのかな。主人公は、不特定多数の悪漢を相手にしますが、ライバル的な存在もあり。それがディアブロンナと名乗る3人組。実は主人公と3人組は、教師と生徒の関係で、主人公をさりげにいじめている生徒の一人が3人組のリーダーという構図。まあ当初は当然その事実を知らないわけですが。
3人組が行うのは人を貶めるというより行き過ぎた子供のいたずらに近く、主人公が事態を収拾しおしおきという形かな。
活劇中心ですが、事のからくりなどのバックボーンの構成や3人組の特にリーダーが悪事を行う理由や主人公と3人組の交流など、ストーリーも魅せるものがあります。王道といえば王道なのですが、読ませる構成しているなあと。3人組リーダーの兄の設定のフェイクも印象に残っています。あーあの人か、と思ったらあれ、この人なの?を思わせておいて実はやっぱりあの人だったという。こういうの好き(笑)
最後は大団円であり、ヒーロー(ヒロイン)活劇な日常は続くよどこまでも、な締め方もうまい。
作画も流麗で実力派だし、言うこと無し。ヒーローもののエンタメ作品が好きな人には本当にお勧めのタイトル。

原作:環望 / 漫画:榊原瑞紀
エモーションコミックス全1巻 / エモーション
ジャンル:青年・SF活劇 / 好み度:★★★☆☆