著者の実姉をメインに、姉の４人のこどもたち・父母・祖父母などの家族像を元ネタに描いた４コマ漫画。
エッセイ・・なんだろうけど、著者としては実話をもとにしたフィクション的なかんじで描いている模様。まあほぼ他の世に出ているエッセイもそのまんま描くってことはないんだけども。
離婚しシングルマザーとなった姉と４人の子供のエピソード、父母との確執、幼少時の思い出、暖かいものばかりでない家族群像が描かれています。といってもえぐいエピソードばかりでもなく、ほっこりエピソードも多分にあります。著者の既作品で、著者の家族の突き抜けっぷり（特に父母）をそれなりに知っていたため、ブラックぽい内容も驚かず読めました。元々簡素で優しい絵柄だし、既作品とカラーが違うからかさらりとまろやかな表現になっているなあと。あと著者受難なエピソードでもM気質というキャラで読後感を良くしているところが良いですね。
今回はやはりお姉さんに負けず劣らず個性的な４人の子供たちのエピソードがものすごく好きでした。大人びたことをのべる一方でかわいい面も見せる。いいなあ。
藤生
バンブーコミックス全１巻 / 竹書房
ジャンル：４コマ・エッセイ / 好み度：★★★★★