著名な文学作品、特に作品に登場する男性の登場人物についての紹介とかあれやこれやと言及したエッセイ漫画。
著者らしい斜め上というか斜め下というかな語り口で、なかなかに真理を突いたポイントで攻める内容。
紹介されている作品は、ああ、無情・嵐が丘・リア王・チャタレイ夫人の恋人・サロメ・車輪の下・はつ恋・星の王子さま・源氏物語・坊っちゃん・曽根崎心中・舞姫・スペードの女王・変身・女の一生・賢者の贈り物・グスコーブドリの伝記・あしながおじさん。欧州と日本の古典文学が多めかな。
文学作品の紹介の描き方や焦点を当てた男性登場人物についての語りは、まあ良くも悪くも身も蓋もなくてとても面白い。まあほんとに古典文学はあらすじだけ見るとほんと身も蓋もない展開が多いんだけどね;文学を読む時間がないけどどんな話か知りたい、という人にはいいかもしれない。関係にないけどひょっとして文男→BUNDAN→文壇と架けている?
いのうえさきこ
愛蔵版コミックス全1巻 / 集英社
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★★