不機嫌なモノノケ庵 ワザワキリ

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人間の世界に迷い込んだ妖怪を元の世界へ返す物怪庵と関わることになった少年と庵の主の物語。
妖怪に取り憑かれた主人公の少年は、学校で妖怪払いスタッフ募集のチラシを見つけ藁をもつかむ思いで連絡する。四畳半の茶室には同じ学校の男子生徒がおり、彼が妖怪払いをするというのだが・・。
主人公の連絡先は茶室で、そこは人間の世界と妖怪の世界をつなぐ扉が作られる物怪庵という。庵の主人は同じ学校の男子で、主人公に憑いた妖怪の件が解決するとその報酬として庵の仕事の手伝いをすることになる、という展開。
主人公は元々霊の類が視える体質で仕事に使えるということらしい。また庵の主人は元々妖怪だが、人間の男子が行っているということか一日に扉を開けられる回数は限られているという設定。このあたりは後々のドラマの伏線だろう。
いわゆる退魔ものかと思ったが滅するのではなく迷い子を元の場所に戻すというかんじなので人間と妖怪のせつなかったりじんわりとくるようなドラマが展開されていく模様。
主人公は共存を望むタイプというか穏やかな性格というかで、より優しい道への解決を模索していくタイプに対し、庵の主人のほうはその立場上もあるがちょっと厳しめの気質という相対性も興味深い。困難を解決して優しい結末へというパターンが多く読後感は良い。

ワザワキリ
ガンガンコミックスオンライン / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆